高表面硬度・透明ガラス強化ポリカーボネート
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製品の特徴
高い透明性を有するGF強化ポリカーボネート
透明GF強化ポリカーボネートはポリカーボネートにガラス繊維を配合した射出成形用コンパウンド材料です。一般的にGF強化材は強度(壊れにくさ)や硬度に優れている一方、ポリカーボネートの透明性は発現できませんでした。
そこで、ポリカーボネートとガラス繊維の屈折率を合わせることで、GF強化材料の機械的性質に加え、透明性を維持したこの開発材を「ユーピロン™SGHシリーズ」と称し、量産体制を構築しました。
ガラスでは形成が不可能な曲面形状や3次元形状を付加することもでき、結果的に軽量化を図ることが可能です。


透明GF強化ポリカーボネートの特徴
透明GF強化Pポリカーボネートユーピロン™ SGHシリーズはGF量20%配合時、非強化材PCと同等の高い全光線透過率を有し、曲げ弾性率も5600MPaと同じGF量を充填した一般GF強化ポリカーボネートと遜色のない高い剛性を有します。
レオロジー特性が優れている点が特筆すべき特徴です。表に示したバーフロー長は射出成形機で、同条件(シリンダー温度300℃、金型温度80℃)に於ける実流動を比較した値です。従来のPC材料では機械特性の向上に伴い、流動性は一般的に低下しますが、ユーピロン™SGHシリーズは非強化PCの一般グレードよりも高い実流動を示します。


高機能化
透明GF強化ポリカーボネートユーピロン™ SGHシリーズはコンパウンド技術とを掛け合わせることで高機能化が可能です。
例
流動方向(MD)と垂直方向(TD)の線膨張係数の差が小さく(MD/TD≒1.07)、寸法安定性を付与したグレード
ユーピロン™Kシリーズでは硬度を付与した高硬度(4H)透明GF強化グレード
また、非強化ポリカーボネートと同等の着色性を示し、透明性を活かした調色も可能です。更に、見る角度で色調が変わる、金属調を発現する等の高剛性かつ高意匠性グレードも開発中です。

