ガラス長繊維強化ポリプロピレン ファンクスター™
- マーケット
- 日本
- 欧州
- 米州
- アジア全域
製品の特徴
独自技術により製造されるガラス長繊維強化熱可塑性樹脂
ファンクスター™は、数千本のフィラメントからなるガラス繊維のロービング(繊維束)を含浸ダイスに導き、フィラメントの間に溶融した熱可塑性樹脂を均一に含浸させた後、必要な長さ(通常は5~15mm)に切断してペレット化して製造します。 従来の短繊維強化樹脂の場合には、ガラス繊維のチョップドストランドと熱可塑性樹脂とを押出機の内で溶融混練する方法で製造しますので、ガラス繊維は0.5mm程度にまで粉砕されてしまいますが、ファンクスター™の場合には、ペレット長と同じ長さのガラス繊維長が得られます。例えばペレット長が10mmの場合には、短繊維強化樹脂の20倍の繊維長を持つ強化樹脂が得られることになります。
ファンクスター™︎の特徴
ファンクスター™︎の成形品では、ガラス繊維が長い状態で絡み合って存在しています。 このことからファンクスター™︎は以下の特徴を発揮します。
エネルギーが吸収され、耐衝撃性は飛躍的に向上します。
剛性に優れています。
残存繊維が長いので補強効果も一段と大きくなり、引張強度や曲げ強度などの機械的強度に優れています。クリープ特性や振動疲労特性などの耐久性にも優れています。
剛性の温度依存性や加熱変形量、線膨張係数等の高温特性に優れています。
低収縮率で異方性も小さく、短繊維強化樹脂に比べ反りやヒネリの少ない成形品が得られます。
肉厚の成形品やリブ付き成形品では、ヒケの少ない成形品が得られます。
通常の肉厚の成形品では、ガラス繊維が表面に浮き出す事が少なく、外観は良好です。
溶融流動性は極めて良好で、成形性に優れています。
金属代替材としての活用
ファンクスター™は、高強度に加えて「高流動」「高外観」を有し、無塗装化(塗装レス)による環境負荷低減を可能にします。比強度は鉄の約3倍で、20~40%の部品軽量化が可能となります。 このことから、ファンクスター™はバックドアやブレーキブラケットなど大型製品/機能部品の軽量化と品質を両立させ、金属代替(軽量化)を可能にします。