バッテリーソリューション2
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製品の特徴
モジュール/パック(熱マネージメント材料)
モジュール内の熱マネージメント機能として、熱感応でスイッチング機能を持つスペーサーを提案をしています。通常の充放電作動時の温度範囲(<80℃)では、スペーサーの熱伝導機能によりモジュール内のセルの温度を均一化する効果があり、電流を長期安定的に取り出します。また、電池の長寿命化にも効果あります。一方、モジュール内が何らかの異常により高温(>80℃)に達した際には、スペーサーの熱遮断機能が複数のセルへの熱伝導を制御することで、さらなる温度暴走を抑制し、電池の安全性に貢献します。
バッテリーハウジング向け 軽量化素材
①機能選択型熱可塑性コンポジット材(GMT eFR)
*GMT:ガラスマット強化熱可塑性プラスチック 電動モビリティの不慮の事故から搭乗者を守るための遮炎機能を有し、バッテリーパックハウジングに求められる機能を幅広く選択できる機能選択型の熱可塑性コンポジット材です。熱可塑性の特徴の一つである短い成形サイクルにより加工費を低減し、かつ素材の形状自由度の高さから部品の一体化設計によるコストダウンのニーズにも対応します。 また、近年重視されているLCAにも着目し、製品廃棄時の二酸化炭素排出量を軽減するためのリサイクル性を付与した材料設計となっています。
②超軽量炭素繊維複合材料(炭素繊維FMC)
「CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)」とも呼ばれ、炭素繊維を樹脂(主にエポキシ樹脂)で固めた複合材料です。軽さ、強さに加え、樹脂を選ぶことで耐熱性や難燃性などの付与も可能です。 三菱ケミカルの炭素繊維FMC(CF-SMC)は軽さ、強さ、成形のしやすさを兼ね備えたバランスの良さが特徴。炭素繊維の細束化による強度倍増品の開発も実施しています。複雑な形状に対応し、プレス成形による量産が可能で、パーツの軽量化に貢献。三菱ケミカルは炭素繊維FMC(CF-SMC)材料の生産・供給から、企画・設計・開発までトータルサポートいたします。
充電システム、その他機能材料
①高い電気絶縁特性、耐薬品性、成形性をもつPBT樹脂 「NOVADURAN®(ノバデュラン)
幅広く車載コネクター材料としてに使用されています。コネクターはバッテリーモジュール組み立ての簡素化、車体の軽量化に寄与しています。 難燃性、流動性、高電圧耐性、靭性など、コネクターに求められる材料特性はアイテムごと異なります。お客様はNOVADURAN®の豊富なグレード群から最適なものを選ぶことができます。
②高放熱絶縁樹脂シート
パワー半導体モジュール向けの高放熱絶縁樹脂シートを開発しました。充電デバイス等での放熱性の向上が期待でき、高速充電等に有効です。独自開発の窒化ホウ素フィラーをエポキシ樹脂に配合することで、窒化シリコンを用いた絶縁放熱基板と同等の放熱性と絶縁性を有し、モジュールの構成の簡素化と軽量化が可能となります。また、大判化にも対応でき、デザインの自由度向上、加工性の向上とトータルでのコストダウンが可能です。