PRODUCT NAME

音響メタマテリアル遮音・制振シート Reso-Core™(レゾコア)

素材
  • 複合材
  • 成型加工品・技術
機能
  • KAITEKI空間
  • 電動化
  • 軽量化
部品
  • 内装
  • 機構・構造部品
  • 電装部品
マーケット
  • 日本
  • 欧州
  • 米州
  • アジア全域
三菱ケミカル株式会社
FEATURES

製品の特徴

従来遮音材の1/8の軽さ、 低周波音(50Hz~)にも対応

一般に、金属やゴムなどでできた遮音材は、重量が重いほど、また周波数が高いほど遮音効果が高まる質量則と呼ばれる物理法則に従うことが知られています。

音響メタマテリアル技術を応用したReso-Core™は、周期的に配置された複数の局所共振器により、対象とする特定の周波数帯域において質量則を超える優れた遮音効果を発現します。(同等重量の従来遮音材に対して遮音性能が最大15 dB程度向上、もしくは従来遮音材と同等の遮音性能を維持しつつ従来遮音材よりも重量を8分の1まで低減)

Reso-Core™には、金属錘を内包した複数のゴム製の局所共振器がシート上に配置され対象物の振動を直接低減する機能を持つ「Type-A」と、透明な樹脂材料のみで構成された局所共振器を持ち空気伝搬音の遮音に特化した「Type-B」の2つのタイプがございます。

Type-Aは対象部品に貼ることで当該部品からの透過音を低減します。Type-Bはシート単体もしくはグラスウールなどの柔らかい素材と組み合わせて使用します。いずれのタイプも従来の吸音材・遮音材では十分な効果が得られない低周波帯域(50Hz~1,000Hz)で高い効果を発揮し、またシート厚10mm未満での設計が可能なため省スペース化にも貢献します。

技術文献(Type-A)|Journal of Applied Physics 129, 105106 (2021). https://doi.org/10.1063/5.0041738

音響メタマテリアルシートの遮音性と重量の関係
音響メタマテリアルシートの遮音効果の一例

部品へのシート直接貼付で高い制振効果を発現

Type-Aは制振性能も優れており、対象となる部品にシートを直接貼り付けることで対象周波数の振動を低減することができます。

対象部品の振動変位の大きい箇所のみにシートを貼ることで十分な制振性能が発揮されるため、リブ構造などで剛性を高める手法よりも軽量でかつ高い振動低減効果を得ることが可能です。

音響メタマテリアルシートの制振効果の一例
Type-A animation

シート設計はカスタマイズ可能

弊社独自のシミュレーション技術や音響・振動試験等の特性評価技術を通じて、お客様の用途やご要望にマッチしたシート設計、最適なシート実装手法のご提案を致します。

効果検証までの流れ
SOLUTION

次世代自動車関連技術
へのソリューション

この製品は、「快適室内空間」「電動化」「軽量化」の3つのキーカテゴリーに対しニーズに応えます。例えば、電動パワートレイン系から発生する特定周波数の音や振動を軽量で効果的に低減させることが可能です。

  • 快適室内空間
    <ニーズ>
    静音性、高機能ディスプレイ、高意匠性、衛生 / 抗菌 / 抗ウィルス、高触感
  • 電動化
    <ニーズ>
    高容量電池、高安全電池、熱マネージメント、航続性能向上、充電インフラ / モータープラットフォーム
  • 軽量化
    <ニーズ>
    CFRP採用拡大、GF軽量コンポジット、発泡成形材、低コスト量産加工技術、透明グレージング、接着 / 接合技術、マルチマテリアル
CONTACT
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