PRODUCT NAME
エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂 ソアノール™
- マーケット
- 日本
三菱ケミカル株式会社
FEATURES
製品の特徴
ソアノール™とは
ソアノール™は、当社が独自の製造方法で開発した、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂です。 ビニルアルコール成分のハイガスバリア性や耐油性、透明性を有するとともに、 エチレン成分の耐湿性や溶融押出加工性等の特性も併せ持っています。 また、ソアノール™の構成元素は、炭素、酸素、水素のみであることから、焼却時に有毒ガスを発生せず、 燃焼熱もポリエチレンに比べて約2分の1と負荷の小さな素材です。 自動車業界では軽量化、防錆、省スペース化のニーズの高まりに伴い、欧米を中心としてプラスチック製のガソリンタンクが一般的です。 一方で、世界的な温暖化の進行にともない、自動車の炭化水素排出量に関する規制はますます厳しくなっています。その様な中で、ソアノール™はガソリンに含まれるVOC(揮発性有機化合物)の拡散を防止することができるため、環境・安全の観点で自動車に必須の素材となっています。
燃料タンク
プラスチック製ガソリンタンク(PFT)の主材としては高密度ポリエチレン(HDPE)が用いられていますが、HDPEのみではタンクから外気へのガソリン拡散を低減することはできません。高いガソリンバリア性を持つソアノール™をバリア材とすることによりこの課題を解決することができました。
燃料移送用チューブ
ガソリンの大気放出量に関する規制が強まったことで、さらなるガソリンの拡散防止を要求されるようになり、ガソリンタンクだけでなく、給油口とタンクの間、タンクとエンジンの間などをつなぐ移送用のチューブにも、 ソアノール™が使われ始めました。プラスチック製のガソリンチューブは、軽量、低コストで、かつ複雑な形状にも対応可能です。