News

お知らせ

国際プラスチック・ゴム産業展「K 2022」の出展レポート

三菱ケミカルグループ(以下「当社グループ」)は、2022年10月19日~26日にドイツのメッセ・デュッセルドルフで開催された、世界最大規模の国際プラスチック・ゴム産業展「K 2022」に出展いたしました!今回は当社グループのK 2022出展の様子を自動車関連素材中心にご紹介いたします。

はじめに、K 2022展示会に関して簡単にご紹介いたします。世界最大のプラスチック・ゴム産業展であるK-Showは、3年に一度、ドイツのデュッセルドルフで開催されます。今年は記念すべき展示会開始から70周年の節目の年でもあったそうです!ちなみに、Kという名前は、ドイツ語でプラスチックを表す「Kunststoffe」の頭文字をとったものになっています。

今年のK 2022でも、17,600人もの来場者があり、3307社が出展していました。やはりトレンドは、リサイクルやバイオ素材などを中心としたサスティナビリティに関する展示です。

当社グループでは、展示会場の間に特設ブースを建て、自動車をはじめパッケージングやメディカル・ヘルスケア分野に至るまで、幅広いサスティナブルなソリューションを提案しました。

三菱ケミカルグループ展示会特設サイトはこちら

トピックス紹介

当社グループの自動車関連の展示は、サステナブルマテリアルの活用、電動化、軽量化という観点から、自動車部品への幅広いソリューソン提案を行いました。加えて、自動運転/コネクティビティ等の未来の車に欠かせない新たな機能素材の展示も行いました。以下にそのトピックスを紹介します。

  • DURABIO™

プラスチック材料の活用が最も盛んな内外装材料に関しては、高意匠性を備えた各種樹脂による軽量化技術の展開だけではなく、それらにサステナブル特性も付与する新たな技術として、既に欧州でも実績があるDURABIO™(バイオポリカーボネート)の内外・機能部品への実用化例を中心に、バイオ化されたPVC表皮材、バイオ由来ウレタン原料(BENEBiOLTM)、ポストコンシューマーリサイクルされたPCの活用例などをアピールしました。

  • リサイクルCF

更なる車の軽量化対象として期待される構造部品に関しては、CFRPの活用例として、PCM(Prepreg Compression Molding工法による高意匠性なルーフ大型部品、炭素繊維FMC(CF-SMC)によるテールゲートフレームなどの実用化例を展示しました。加えて、短繊維CF強化熱可塑性樹脂であるKyron MAXTMでは射出成形によるルーフ固定治具の採用事例なども展示。 更に、サステナブルの観点からは、CFRP廃材からのリサイクルCF及び、それを活用したプリプレグへの再生の開発技術を紹介し、注目を浴びました。

  • GMT バッテリーカバー

EVに最も重要な技術である電池関連で当社は電解液、負極材料で既に幅広い実績がありますが、今回の展示会では、バッテリーケース部品として、ガラス繊維と熱可塑性樹脂からなる成形品を展示し、軽量化を含めた環境特性に加え、好評価されている遮炎機能をアピールしました。加えて電池周り各種材料としてコネクター用途に定評あるPBT、CFRPによる燃料電池タンクを始め、いくつかの開発中の新技術も開示しました。

自動運転/コネクティビテイなどを含めた未来の車への対応に関しては、三菱エンジニアリングプラスチック社の機能性PCに加え、電磁波吸収技術などを紹介しました。更に、EVでニーズが高まるNVH対策として開発中の音響メタマテリアル、効率的な構造接着や逆に解体を容易にする接着技術、リサイクル樹脂の性能低下を抑制する添加剤などの新しい技術提案を行いました。


最後に、今回のK2022は当社グループの各国で開発している自動車技術を世界中の自動車に携わるお役様と直接情報交換できる貴重な機会でした。サステナブルを柱にする自動車材料の開発方針の妥当性を確認するとともに、開発中の新たな技術へのグルーバルなニーズを直接聴取することができました。

引き続き三菱ケミカルグループの自動車技術へのご提言、ご活用をお願いいたします。

event_221221
当社グループブースの内外観
DURABIO™を使ったグリル
DURABIO™を使ったグリル
リサイクルCF
リサイクルCF
GMT バッテリーカバー
GMT バッテリーカバー
CONTACT
お問い合わせ

製品についてや、取り組みについてなど
何でもお気軽にご相談ください。
私たちが誠実に対応します。