こんにちは!本日は、先日中国の深圳で開催(2023年4月17日-20日)されたメガイベントである、ゴム・プラスチック展示会、China Plas2023参加レポートをお届けいたします。
China Plas2023
はじめに、展示会の概要を簡単に紹介いたします。China Plasは、中国でのゴム・プラスチックの展示会で、上海と深圳のあいだで、毎年交代で開催されています。以前は、上海と広州の間で、交代で開催されていましたが、現在は広東省の会場を広州→深圳と変更し、開催されております。
なんと、今回の会場である深圳国際展示センターは38万平米(東京ビックサイトは約11.5万平米)の展示面積を有しているそうです。参加会社数は約4000社で、中国国内はもちろん、欧米、アジア、各地から様々な会社が集まっています。今回の展示で各社PRしていたのはなんといっても、脱炭素社会に向けた、カーボンニュートラルへの取り組みでした。
三菱ケミカルグループの出展
さて、私たち三菱ケミカルグループは、「暢想未来、改変明天」(未来を創造し、明日を変える)をテーマに、自動車、食品、生活用品など幅広い分野での製品展示を行いました。ここでは主に、自動車関連の製品をご紹介してゆきますが、各分野に共通して言えるのは、カーボンニュートラルに向けた環境貢献技術をピックアップし、展示した点です。
三つの「Ling」
いきなりですが、みなさんは、中国語でゼロ(零)はなんと発音するかご存じですか?
零は、中国語でLing(リン)と発音し、例えば、零碳社会で、カーボンニュートラル社会、という意味になります。このゼロを意味するLingと、私たち三菱ケミカルグループ(三菱化学集団)の菱の字は偶然にもおなじくLingと発音するので、今回の展示では、その語呂合わせをベースに様々なカーボンニュートラルへの提案を実施しました。
また、そのほかにも、Lingには様々な意味があり、今回は、
菱動出行(心躍る移動)を自動車関連のテーマに、菱感城市(インスピレーション都市)
を生活関連のテーマにそれぞれ展示を行いました。(それぞれ本来Ling(菱)の音で、別の漢字が使われますが、今回は語呂合わせで菱をあえて使って表現しました)
↑未来に向けたCNへのトンネルを表現した展示
菱動出行(心躍る移動)
今回自動車関連では、心躍る移動をかなえる、「軽量化」「インテリジェントキャビン」「NVHへの提言」をピックアップしました。
三菱ケミカルグループの有する様々な自動車関連商品をテーマに沿って紹介いたしましたが、このレポートでは、インテリジェントキャビンで紹介したDURABIOを利用した無塗装内装部品、NVH問題の一つである軋み音の問題を解決する素材、ハッシュロイをご紹介します。
バイオ樹脂DURABIO™
DURABIO™(デュラビオ™)は主原料が植物由来であることからLCA等で定量化される環境性能がその他の石油由来のエンプラに比べて高く、部品によっては塗装等の二次加工を省くことで、環境負荷低減効果が期待出来ます。今回は無塗装の車載部品を中心に展示しました。
きしみ音対策材 HUSHLLOY®
NVH対応をテーマに、プラスチック部品の嵌合部等から発生するきしみ音に対し、画期的な効果を有するスチレン系特殊熱可塑性樹脂「HUSHLLOY®(ハッシュロイ)」シリーズをご紹介しました。 特にEV化が急速に進む中国では、EV化により、これまで以上に社内の静音化の需要がUpしており、たくさんの人々の関心を集めていました。
インテリジェントキャビンコーナーで紹介した、HUSHLLOY®シリーズ
コロナ禍を経てEV化が急速に進む中国
中国汽車工業協会によると、2022年の中国の新車販売 台数は、約2686.4万台で、内、EVは約536.5万台となっています。実際、街中でも、主に国産のEVを目にする機会が増え、急速にEV化が進んでいることを実感しました。それに伴い、充電スポットの新設や、新しい内装デザイン(大きなディスプレイにシンプルなインパネ周りが主流となっている印象です)の流行など、急速なスピードで中国の車を取り巻く環境は変化しています。
もともと、車に限らず中国社会は変化が速く、また、人々も変化への対応が得意なイメージでしたが、これからも、中国のお客様に、価値を感じていただけるにはどうすればいいのか、私たちも考え続けたいと思います。
↑展示会場の充電スポット。街のいたるとろに充電スポットがありました。
最後に、当日会場で配布した弊社のブース紹介のパンフレットをご紹介します。(中国語のみ)製品紹介一覧の脇にあるQRコードに気付きましたか??こちらは、中国で幅広く活用されているチャットアプリWe Chat(微信)の三菱ケミカルグループのオフィシャルアカウントの各製品紹介ページにつながっています!中国では、各企業によるアプリを使ったプッシュ型でのお客様への情報提供がとても盛んで、弊社でも、展示会用にミニプログラムを作り、情報発信を行ってきました。
当日は会場で、お客様とも盛んにアプリを使った情報交換が行われており、ビジネスにおいても、大いに活用されている様子が分かりました。
いかがでしたでしょうか?世界最大の自動車市場である中国でも、お客様に価値あるソリューションを提供できるよう、三菱ケミカルグループでは今後とも情報発信を続けて参ります!